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三木成夫博士講演「胎児の世界と命の波」(短縮版)

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参考資料「心理療法からフェルデンクライスへ」 Yvan Joly (抄訳)

心理療法からフェルデンクライスヘ  (抄訳メモ)

初めてフェルデンクライス・メソッドと出会ったとき、私はカルチャー・ショックを受けた。ATMレッスンを最初に受けたときには、到底平静ではいられなかった。頭痛と不安と感情の動揺に見舞われた。初めてのFI(機能的統合)レッスンを受けた時には、母親の胸の中にいる自分を思い出して、冷静な感情を保つことはできなかづた。アマーストでのトレーニングプログラムの1年目が始まったとき、ものも言わず、表情も変えずに、2ヵ月間も床の上を転がるだけの200人以上の顔のない、感情のない、ゾンピーみたいな訓練生たちと付き合うだけの気持ちの準備は私にはできていなかった。

モーシェが最初の訓練期間を指導しながら、体の動きと内的過程の関係を気づぎもせず、そういう全人間的な意識を認めもしないことは、理解しがたく、また我慢ならなかった。私は最初のこの9週間のうちの7週間を、過酷な試練に果たして耐えられるかと危ぶみながら過ごしたが、結末を見届けてやろうというだけのことだった。この男は、レッスンの動きが私たちの中に生み出す内的体験に、本当に気づいていないのだろうか? モーシェは滅多に個人的な指摘はしなかったし、私たちがどう感じているかも訊ねもしなかった。モーシェは、個人の内面生活は背景に、無意識へ追いやり、言いたてるべきではないという雰囲気を作り出した。(いずれ分かったのだが、こういう雰囲気は、自分の面倒を自分でみる方法を学ぶ人にとっては最善の場なのだ)

綱渡りの7週間の後、マーシャ・ジャーメイン・ハッチンソン(心理学者)と私は酔っ払って、大胆にもモーシェに直接手紙を書いた。「親愛なるモーシェ、あなたはどうして、レッスンの動きが私たちの内部に引き起こすことがらについて一言も触れようとしないのですか? 空間を漂うような不安感、脈絡なく騒ぎたてる感情、混乱、過去のものと思っていた行動様式(強迫観念、何かが食いたくてたまらんという気持ちなど)、自己や世界に体する異常な認識、それから、様々な身体的徴候(吐き気、頭痛、不眠、吹出物なんどはほんの序の口です)を一体どうすれぱいいのでしょうか?」

それは金曜日の夜だった。週末はのろのろと過ぎた。マーシャと私は不安だった。モーシェのいつもの流儀でこっぴどくやっつけられるだろうと思った。ついに月曜の午後、モーシェは青いシャツのポケットから質問状を取り出して喋りはじめた。「これは専門家からの質問だ。心理学のね」私の記憶によれぱ、大体このようなことを言った。

「あなたたちの内面生活の不快や不安は、無力感、不安定感の現われですね。自分を安定させる方法を学んでください」モーシェは心理学には全く疎いのか、それとも重大な新しい見地を指摘したのか。

[治療から学習へ]
その後1年の間、私はこのモーシェのメッセージをひねくりまわしていた。これを書いている今は、治療《セラピー》と学習は違うのだといことが分かっている。私たちがATMで体験したことは、自分の内面生活のプロセスに対する不快感だったのだ。だから、私たちは治療的見地から治療《セラピー》を求めてしまったのだ。私たちがやったようなやり方をすれぱするほど、治療の材料ぱかりを考えることになり、ますます無力感に苛まれたのである。ところが、モーシェが言わんとしたのは、私たちの強迫的行動こそが無力感を生み出すということだった。私たちが自らの無力感に直面することになったのは、よりよい内面性を自分に授けるためなのであった。私たちが体験したものは、私たち自身の行動の結果にほかならない。さまざまの徴候を見せた私たちの不快感は、わざと呼ぴ起こされたものであり、ある意味ではよいトレーニングによって、問題や限界に迫った結果だとも言える。私たちが出会った困難は、自分自身にいかに対処するかも知らずに、急いで結果を求め過ぎたせいだった。最善をつくそうとしたけれども、結局は不快感と情緒不安を増幅するようなやり方を燥り返していただけだった。

学ぱねぱならなかったのは、可能性の感覚、快適の感覚を発展させることであった。一言で言って、私たちにとって、また私たちの職業上の見地からして、長い道のりではある。

セラピーの概念の中には、病気治療の場合と同じく、こうあらねぱならないというプラトン的な理想モデルが存在する。病気になるのは、そのモデルからの逸脱なのである。ほとんどのセラピーとほとんどの治療モデルは、問題、診断、予後、治療計画を扱うが、それは物事を正すため、理想モデルヘ戻すことを目的としている。だから、心理療法を行なうためには、心理学的問題を発見しなけれぱならない。それに比して、学習は、新しい技能、新しい可能性の発展を目的とし、感情の体験、増幅、解釈、表現などにはあまり重点をおかない。学習という方策は、私たちの欲求するものを実現するための別の方注を生み出すことに集中する。

 苦痛、欲求不満の悪循環、強迫観念的な行動、性行為の失敗、心身症などは、欲するものが得られない場合の共通した徴候だ。望ましくない結果をもたらしたり、望ましい結果をもたらしてくれないコンテキスト(諸関係)、根本的原因は、より強められ、身についてしまう。それに対し、学習のプロセスは、技能を獲得して、求める結果を実現できるような状況を生み出してくれる。ATMやFIでは、快く楽な感じやハーモニーを求めながら、それらを味わっているうちに、快適な感覚の中で動きが上達し、内面生活のことを気にかける必要はない。不安も気苦労も、無力感も余り感じなくなる。私たちの内面生活は、調和のとれた行動(行動のハーモニー)を反映し、なにかができないとう問題はどこかに隠れてしまう。自分の体験することに十分対処できるようになり、強迫観念に悩まされることも、セラピーを受ける必要もなくなる。(まさにその理由で、セラピストたちの中には―特に精神分析医たちは―自分の患者たちがフェルデンクライスをすることをやめさせている。問題がなくなり、不安が弱まってしまうわけだから、セラピーの材料が行方不明になる)

今日、精神が身体に影響を与える、「心が病を癒す」ことを発見したと思い込んでいるひとは、少なくない。しかし、もう一つ、「体が心に教える」という発見がある。この身体の精神への影響こそ、モーシェの貢献を説明するもう一つの面である。しかし、次の発見、真にフェルデンクライスが発見したことは、『身体は精神であり、精神は身体である』ということである。一方の前進は他方の前進である。……モーシェは、精神と身体の分かちがたい一体性をきわめて明確に述べた最初の一人である。体のあらゆる部分と心のあらゆる面を含んだ我々の全ては、我々のどのような感覚、感情、思考、運動にも含まれている。……そいういう考え方にたてば、声からでも、歯からでも、情動からでも、手書き文字からでも、夢からでも、どんな人にもアプローチすることができる。

[フェルデンクライスの文化的特徴と背景]
モーシェが"Awareness Through Movement"(安井武訳「フェルデンクライス身体訓練法」1982年大和書房 p.47-57参照)で述べているように、人間の行動には、感覚、感情、思考、運動という四つの要素が含まれているが、各要素は切り離すことはできず、互いに他の要素を含んでいる。自己開発に取り組むに当って、運動の面からアプローチするのは、それが一番コントロールしやすいからである。(ユダヤ人社会の強制収容所体験に関して)心理的、情緒的な面に深入りする方法は、強制収容所体験をもつユダヤ人に対しては愚かな方法だと言える。快いもの、快適なものに焦点を当てるやり方のほうが有効である。過去を洗い流すことはできない。しかし、感じているものを変えるために、今までとは違ったふうに行動することで、新しい体験を味わい、自然に有機的に治療するようにもって行くことができる。

Yvan Joly:FROM BODY ORIENTED PSYCHOTHERAPIES TO FELDENKRAIS(Feldenkrais Joumal No.4 p.4-7)

8月以降のフェルデンクライスの日程を発表しました。料金と時間割に若干の変更があります

フェルデンクライス・メソッド講習会日程
    ―8月以降の日程―


中野教室と市川教室の今後の日程を発表しました。
9月まではほぼ決定ですが、10月以降は若干増える予定です。

なお、8月から従来のレッスン料金体系を見直し、また時間配分を改めることに致しました。
会場の使用時間規定により、13時開始はかなり余裕がない状態になりますので、
開始前と終了時に若干の余裕を持たせるためにも、前後15分ずつ短縮することにしました。
さらに、一日3レッスンとしましたので、レッスンの前後にフリートーキングの時間も
若干とることができます。
ひと言でいえば、余裕をもってレッスンを楽しみ、フリートークでレッスンの体験を
できる限り共有できる場にしようというのが改訂の狙いです。
どうかご了承下さるようお願い致します。

詳しくは次のページをご覧下さい。
 ↓
http://feldenkrais.web.fc2.com/Pages/fcj_wshp09.html

附記してありますが、
日によって内容はATMの場合と声のレッスンの場合があります。

すでに予告している「眼のレッスン」も今後適宜予定に入れますが、しばらくお待ち下さい。

ATM音声ファイルの追加公開作業はしばらく中断します。9月上旬に再開予定。

次回の音声ファイル公開は9月上旬の予定です。

波乱の7月が過ぎて8月の声を聴くと、心なしか涼風が秋の気配を感じさせます。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

【ATM音声ファイルの公開】
新しい企画として始めたATM音声ファイルの公開ですが、現在公開しているファイルの一覧は次の通りです。
・体験版:8ファイル
・比叡山ワークショップの記録:9ファイル
・眼のレッスン:6ファイル
・心をひらく体のレッスン第1集:8ファイル
[以上合計31ファイル]

この企画は大変好評をもって迎えられ、多くの
方々がダウンロードして活用して下さっています。

ダウンロードは次のページにアクセスして下さい。
https://public.me.com/feldeninfo/ja/
パスワードは:feldeninfo34

この企画は今後も継続するつもりですが、取りあえず第1期の公開はこれをもって取りあえず終了し、
しばらく期間をいただいてから再開する予定です。
レッスン内容に関するご希望や、音声ファイル活用のご感想などありましたら、
是非ともお寄せ下さるようお願い致します。


プロフィール

安井 武

Author:安井 武
フェルデンクライス研究会主宰
FCJ(Feldenkrais Club Japan)
演出家(劇団俳優座)
IFF 認定 Feldenkrais Practitioner

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