スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

連載・考える身体 第8回

背中の筋肉の働きを改善する

今回は背中の筋肉の働きを改善するレッスンを2種取り上げました。前回は主にねじる動きを使って、体の前面の筋肉と背面の筋肉の働きを調整しました。その結果、胸郭や肩と首の動きがかなり自由になったと思います。

今回のレッスンでは、主要な動きは胴体を反らせる動きです。うつ伏せになって頭を持ち上げる動きは人間が生まれてきてごく初期の段階で身につける基本的な動きです。赤ん坊が仰向けの姿勢からうつ伏せになることを覚えてからすぐに行う動きです。

赤ん坊の頭の重さがその体重において占める割合は、大人の場合に比べて極めて大きいのですが、その重い頭を赤ん坊はうつ伏せの姿勢で楽に持ち上げます。この場合、赤ん坊は首の筋肉の力に頼るのではなく、骨盤につながる大きな背筋群を効果的に動員して頭を上げるので、柔軟な胸郭、そして自由な首の働きとも相まって、その重い頭を軽々と持ち上げることができるのです。赤ん坊は身体を動かすことを楽しみながら自然に身につけます。

ところが人間は成長するに従って、教育や環境などの影響を受けて、多くの場合、限られた動きだけに自分を限定するようになり、生まれた時に持っていた無限の可能性を狭めてしまうことになります。その結果、不自然な殻の中に自分を閉じ込めて、生まれた時にもっていた柔軟性を失ってしまい、腰痛や肩凝りに絶えず悩まされることになります。頭を子供のように楽に上げることが出来る大人はそれほど多くはありません。

今回取り上げる体を反らせる動きは、丸くなる動き、捻る動き、そして横へ曲げる動きとともに、動きの四つの基本要素の一つと言えます。レッスンの中では反る動きだけを取り上げるのではなく、他の三つの要素も当然入ってきますが、中心となるテーマは、体を反らせる動きということになります。

レッスン13:伏臥で背中を反らせる
レッスン14:仰臥で全身を反らせる

(演劇雑誌「テアトロ」5月号に掲載)

発売は4月10日過ぎになります。
スポンサーサイト

連載・考える身体 第7回

第7回のテーマは「頭の支えと全身の関係」です。

前回は、肩の緊張をほぐし、腕の動きを自由にすることによって肩の動きを改善するレッスンを取り上げました。その結果、首の緊張が取れて頭が自由に動くようになり、さらに全身の動きも改善されたと思います。

身体の各部は単なる部品ではなくて、全身の各部との有機的なつながり、生きた関係を持っています。部分の緊張は全身の動きを妨げる要因となりますが、全体との関係を発見できるようなやり方で部分の動きを改善すれば、身体各部は全体との有機的な関係を取り戻すことができます。この場合のキーワードは、フェルデンクライスのいう「アウェアネス」(目覚めた意識)です。少し長くなりますがモーシェの文章を引用しておきます。

「チベットの寓話がある。それによるとアウェアネスをもたない人間は欲望という何人もの乗客が乗り込み、筋肉で馬につながり、馬車そのものが骨格となった旅人たちの一行にたとえることができるという。意識は居眠りする御者である。御者が眠っていると、馬車はあてどなくあちこち引きまわされるであろう。乗客はみな勝手な方向を目指し、馬はでたらめな道をとる。けれども、ひとたび御者がぱっちりと目を覚まして手綱をとれば、馬は正しく馬車を導き、全ての乗客をそれぞれの目的地へ運んでくれるであろう。
 このようにアウェアネスが、感情、感覚、運動、思考と一体になることができたときには、馬車は道をあやまたずにひた走る。すると、発見が、創造が、革新が、そして「悟り」が可能になる。おのれの小さな世界とまわりの大きな世界がひとつのものにほかならず、この統一の中で自分がもはや独りではないことを体得するのである。」(『フェルデンクライス身体訓練法』p.75)

今回は、部分と全体の関係、つまり頭の支えと全身との関係をより明確に実感し、自分自身に対する「気づき」を深めるレッスンを2種とりあげました。
レッスン11 頭を固定して全身を捻る
レッスン12 スフィンクスの姿勢で

(演劇雑誌「テアトロ」4月号 発売中)

「声と言葉のレッスン教室」について

FCJ(フェルデンクライス研究会)では、いま中野教室と市川教室でそれぞれ月1回ずつの教室でフェルデンクライスのATM(心をひらく体のレッスン)を取り上げていますが、この度、新たに「声と言葉のレッスン教室」を企画しています。

声に関しては、これまで朝日カルチャーセンターや京都ワークショップなどである程度集中的に取り上げてきて、大変好評を得てきました。また、2年前に作成したレッスンCD「動きと声の基礎レッスン」(CD8枚組)と、このCDに基づいて演劇雑誌『テアトロ』で行った連載も、大変好評をいただいています。

現在それらの内容を基に、自然な言語表現に関してわたしなりに方法を深めて『声と言葉の基礎レッスン』の構想をまとめているところです。このレッスンの目的は自然な声をひらき豊かな言語表現を獲得することにありますが、その土台にあるのはフェルデンクライス・メソッドです。

今の予定では、4月か5月頃をめどにスタートできればと思っています。会場は「なかのZERO」または「市川市文化会館」を予定しています。開催日は土日・休日がいいか、それとも平日のほうがいいか、現在考慮中です。

この企画に関して興味のある方、またご意見のある方は、是非ご連絡下さるようお願いいたします。また、このブログにコメントいただければ嬉しいです。とりわけ開催日に関するご意見がいただければと思っています。どうか宜しくお願い致します。

講習会案内および参加方法の変更について

月も改まりようやく春めいてきましたが、相変わらず天候は不順のようで、太平洋の向こうからは津波まで押し寄せてきました。甚大な被害を受けたチリの人々には心からお見舞いを申し上げたいと思います。

バンクーバーの熱気も去って、国内の状況も不透明感が増しています。上辺だけの情報洪水に惑わされずに、しっかりと事態の本質を見極めたいものです。

『1Q84』に引き続き、ジョージ・オーウェルの『1984年』を新訳で読んでみました。1940年代に書かれたものですが、ここに描かれた悪夢のような世界像は、今なお深い警告の予言として読み継がれるべきだと思いました。

さて、今月のお知らせです。

■フェルデンクライス研究会の講習案内

会場:「中野教室」と「市川教室」の日程
3月から参加方法を若干変更しましたのでご確認下さい。
従来の第1部・第2部の区分の代わりに、2レッスン(前半・中間・後半)、
または3レッスンの選択制を設けることになりました。
    =================
月日 曜               会場
3月13日(土) 市川市文化会館・和室(4F)
3月21日(日)  なかのZERO・西館和室(2F)
4月10日(土) なかのZERO・西館和室(2F)
4月29日(休) 市川市文化会館・和室(4F)
5月22日(土) 市川市文化会館・和室(4F)
5月30日(日) なかのZERO・リハーサル室(B2)
6月26日(土) なかのZERO・リハーサル室(B2)
    ==================
なかのZERO:本館多目的練習室・リハーサル室・西館和室
市川市文化会館:市川和室 または 会議室
【時間】13時--17時(内容:ABCDの4レッスン)
 前半(AB)で導入レッスン、後半(CD)で応用レッスン
【講習料】
4レッスン(ABCD)を通して参加: ¥4,000-
3レッスン(ABCまたはBCD)に参加: ¥3,500-
2レッスン(AB・BC・CD)に参加:¥2,500-
参加ご希望の場合は必ず前日までに予約をお願いします
詳しくは:
http://feldenkrais.web.fc2.com/Pages/fcj_wshp09.html

続きを読む

プロフィール

安井 武

Author:安井 武
フェルデンクライス研究会主宰
FCJ(Feldenkrais Club Japan)
演出家(劇団俳優座)
IFF 認定 Feldenkrais Practitioner

カレンダー
02 | 2010/03 | 04
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
リンク
QRコード
QR
FCJへのご連絡はこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

最近の記事
カテゴリー
月別アーカイブ
ブログ内検索
RSSフィード
最新コメント
最新トラックバック
フリーエリア
total
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。